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ふらふらゲーム備忘録

Hearthstoneで気付いたことをつらつらと。Hyura#1439。

考察:闇の売人はなぜ2マナなのか?

はいどうもこんにちはー Hyuraです~ 名前がころころ変わる人ですー

今日の議題は「闇の売人はなぜ2マナなのか?」です。 ゲームデザインの観点から考えていきましょう。

コメントとかTwitterとかで違う意見があったら議論してくれるとうれしいな。

前半は自分の意見を交えずに、後半は僕の考える答えを書いていきます。

問題:周辺のカードたち

まず闇の売人のカードを眺めてみましょう。

《Dark Peddler / 闇の売人》

  • ウォーロック専用

  • 2マナ 攻撃力2 体力2 雄叫び コスト1のカードを1枚発見する

  • 発見は、ランダムにカードを3枚提示されて一枚選ぶという効果。 自分のヒーロー専用カードとニュートラルのカードが4:1の重みつけで選ばれる。

探険同盟(LoE)以前の話をしましょう。

2マナで手札にカードを加えるミニオンは、

《Novice Engineer / 初級エンジニア》

だけでした。昔は、サイズが1/2だったそうなんですが、今は1/1に変更されています。(断末魔でカードを加えるミニオンはまたの機会に)

初級エンジニアが弱体化をうけて前線を退いたので、2マナ1ドローミニオンはデザイン空間上の空きがありました。

この2マナ1ドローミニオンというデザイン空間の空き地に探険同盟(LoE)で3枚のカードが追加されました。

名前 サイズ ヒーロー 発見の対象
《Jeweled Scarab / 宝飾のスカラベ》 1/1 ニュートラル(獣) 3コストのカード
《Museum Curator / 博物館のキュレーター》 1/2 プリースト 断末魔持ちのカード
《Dark Peddler / 闇の売人》 2/2 ウォーロック 1コストのカード

スカラベと闇の売人を比較するとサイズが一回り違います。普通ミニオンのサイズが一回り違うとコストの設定は1マナ分変わります。

コストが一回り違うので、スカラベを基準にすると闇の売人は3マナにするべきなのでしょうか?

私の考え

現在のステータスのまま、闇の売人が存在していいと思う理由は、

  1. 手札に加えるものが1コストから

  2. ドローではなく発見だから

  3. ウォーロック専用だから

です。

1. コストが1のカードの話

一般に、手札は多ければ多いほど有利です。手札が多いほど、より状況に即したカードを使えるようになります。 では、手札が増減するのはどのようなときでしょう。 1ターンに1枚ずつカードを使用していけば手札の枚数は変動しません。 カードを手札に加える効果をもつカードを使用したときに手札は増えます。 カードを1ターンに2枚使用したら手札は減ります。

これを踏まえて、闇の売人で手札がどうなるのかを考えてみましょう。

闇の売人は2コストなので先攻2ターン目以降、後攻コインを使って1ターン目以降の使用となります。 すると、引いたカードは先攻3ターン目以降、後攻2ターン目以降の使用となります。 引いたカードは1コストなので、ほとんどの場合同じターンに他のカードも使用します。

効果で増えた分減ってしまって、結果手札の枚数は変化してないってことになりますね。

これから言えることは、「闇の売人の効果は手札の枚数にあまり影響をしない」ということです。 同じような議論は、《Clockwork Gnome / ゼンマイ仕掛けのノーム》でも言えますね。

2. 発見の話

「発見」はデッキ構築の影響をうけないという「ドロー」にはない特徴があります。 言い換えると、発見の効果をもつカードは、その効果で得られる利益の量が構築によらずあらかじめ決まっているということです。 「ドロー」の場合、1ドローの価値を構築で変化させることができるので、効果で得られる利益の量が予想しづらいという特徴があり、デザインの面では扱いが難しいです。

ですから、「発見」はゲームが壊れないぎりぎりの強さに設定してもよいのです。

もうひとつは、発見という「ドロー」によく似ているけれど、どちらが強いかは単純に評価できないものを持ってくることによって、既存のカードを殺さずにデザイン空間を拡張できるという理由もあります。

3. ウォーロック専用の話

まず、効果が尖ったカードは特定のヒーローの限定にしておくことで、話を数多あるカード間の強さの関係からたった9つのヒーロー間の強さの関係に置き換えてしまうことができます。 (ちょっとずるい方法ですけどね)。 また、ウォーロックデッキにしか採用できないことでデッキの可能性を狭め、ゲームデザインの結果としてのデッキの強さを予想しやすくなるというメリットがあります。

ウォーロックのヒーローパワーはカードをドローする効果です。ウォーロックはドローに関しては飽和しているといえます(言い換えると、充分ドローできる)。 つまり、ウォーロックにおいてドロー効果の需要はあまり高くありません。 闇の売人もドロー効果なので、このカードが追加されたことによるウォーロックの強化は限定的です。(例えば、ハンターにドローが追加されるとしたら大きく強化されると言えるでしょう)。

まとめ

  • 闇の売人は、手札をふやせるものではない。
  • 闇の売人が引くカードは構築によらずあらかじめ決まっているので、ゲームデザイン上コントロールしやすい。
  • 闇の売人はドローがもともと得意なウォーロックでしか使えない。

これらの話をまとめると、闇の売人は他のカードを環境から追放するようなカードではないことがわかります。

あとがき

闇の売人が強いとか弱いとかをこの記事で主張する気はありません。

なぜ、初級エンジニアは1/1なのに、闇の売人は2/2なんだ?というLoE発表時からの疑問に説明をつけることができました。いぇい。